1.圧縮陳列−エンド編−

1-1.エンドの棚割


エンドは目的買いの陳列場所ではないため、商品の用途ではなく価格と利益率でグルーピングします。
まず小売店側がどうしても売りたい商品を@販売強化商品としてグルーピングした後、価格と利益率でA低額・低粗利の商品、 B低額・高粗利の商品、C高額・高粗利の商品の計四つにグルーピングします。

ゾーニング(陳列場所)は、エンド前面が超ゴールデンゾーン(最もよく売れる陳列場所)になるため、@販売強化商品を陳列するようにし 次にゴールデンゾーンとなる中段にB低額・高粗利の商品を陳列します。
そして、下段は陳列の耐久性があるため高回転のA低額・低粗利の商品(主にカゴ陳列・ジャンブル陳列の商品)を陳列し、上段は離れたところからでもアイキャッチしやすいため C高額・高粗利の商品(いわゆる見せ商品)を陳列します。

エンド前面の@販売強化商品、及び中段のB低額・高粗利を買ってもらいたい、というのがこの棚割の意図になっています。
そして、あわよくば上段のC高額・高粗利に手を出してもらいたい、というのが欲張った狙いです。
下段のA低額・低粗利の商品に関しては、価格が安いため大きな工夫もせずに売れていきます。

エンド商材(スポット品)の性質上、常に低額・低粗利の商品や低額・高粗利の商品が仕入れられるとは限らないし、陳列スペースも限られていますので、 この棚割はおおよその目安に過ぎないと考えて下さい。

エンド前面の販売強化商品は、粗利を取りたければ高粗利商材、売上を取りたければNB商品を値下げしたものにすると良いです。
品揃えに関しては、同じカテゴリーだけでは一つの商品しか売れないため一つのエンドに最低5カテゴリー(5中分類)あるのが望ましいです。




<まとめ>

・グルーピングとしては、まず@販売強化商品をグルーピングした後、価格と利益率でA低額・低粗利の商品、 B低額・高粗利の商品、C高額・高粗利の商品の計四つにグルーピングします。

・ゾーニングとしては、エンド前面に@販売強化商品を陳列し、下段にA低額・低粗利商品、中段にB低額・高粗利商品、上段にC高額・高粗利商品を陳列します。


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