2. 圧縮陳列−定番編−

2-1.定番の棚割


一般の小売業では定番は目的買いに対応した陳列場所であるため、商品の用途ごとにグルーピングしますが、 圧縮陳列では陳列の見た目の楽しさを優先するため、商品の大きさや陳列方法等でグルーピングします。
具体的には、@高さがあり目立つ商品、A山積み陳列する商品、Bその他の商品の三つにグルーピングします。

ゾーニング(陳列場所)としては、上段には@高さがあり目立つ商品を陳列します。
これは離れたところからでも定番ゴンドラをアイキャッチできるようにするためです。

下段はアイキャッチが悪く少しでも目立たせる必要があるため、A山積み陳列する商品を陳列します。
山積み陳列にボリューム感を持たせるため、下段だけ奥行きのある棚板を利用することもあります (例えば、中・上段の棚板の奥行きが45cm の場合、下段は50cmとする)。
また、商品の特性上、高さのある商品や山積み陳列のできる商品が無い場合もありますので、 その場合は POPで高さやボリューム感を出すようにします(詳細次項)。

中段はゴールデンゾーンであり一つでも多くの商品をアイキャッチさせるため なるべく1フェイスで上段、下段に陳列しなかったBその他の商品を陳列します。

ある商品を目立たせるため、その商品だけ多フェイスとる方法は一般の小売業ではよく行われますが、 圧縮陳列ではそのような方法は嫌われ、 POPの色やデザインでその商品を目立たせるようにし、 なるべく1フェイスで陳列します。




<まとめ>

・グルーピングとしては、@高さがあり目立つ商品、A山積み陳列する商品、Bその他の商品の3つにグルーピングする。

・ゾーニングとしては、上段に高さがあり目立つ商品、下段に山積み陳列する商品、中段にその他の商品をを陳列する。



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